遺伝子改変マウスの胚・精子バンクシステム


熊本大学生命資源研究・支援センター・動物資源開発研究部門 教授
中潟直己


 近年、世界各国で遺伝子導入および遺伝子破壊マウスといったいわゆる遺伝子改変マウスが、爆発的な勢いで作出されており、もはやその正確な系統数は誰も把握していないのが現状である。このような状況を鑑み、今後、これらマウスを有効利用するためには、個体での保存は不可能であり、胚や精子の凍結保存以外には考えられないことから、世界の国々でマウスの胚・精子バンクが設立されている。我が国においても、平成10年、熊本大学に動物資源開発研究センター (CARD ; Center for Animal Resource and Development)が設置された。今回は、熊大CRADの話を中心に世界の代表的なマウス胚・精子バンクについても併せて紹介する。
熊本CARDのホームページ  
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