「センターに搬入された犬(雑犬)の大糸状虫検査について」


富山医科薬科大学動物実験センター
栗山 政彦


 富山医科薬科大学動物実験センターにおける犬(雑犬)を利用した実験・研究内容には、循環器系のものが多く、これらの実験においては犬糸状虫感染の有無が、実験成績に大きな影響を及ぼすことは、すでに多数報告されている。当センターに搬入された犬(雑犬)の大部分は家庭不要犬、及び捕獲犬として富山県動物管理センターから譲渡されたものであり、これらの過去の飼育環境、病歴等は不明であり、当センターにおける犬の検収、検疫業務の一端として、平成4年度から平成8年度に搬入された雑犬の内、合計250頭について、犬糸状虫保有検査を試みた。検査方法は、Knott法変法、及び犬糸状虫成虫抗原検査用キット(スナップ・ハートワーム。製造販売:アイデックス ラボラトリーズ社)を用いて行った。また、2方法の検査結果を比較検討したので、犬糸状虫保有状況、及び比較検査成績について報告する。

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