第38回国立大学法人動物実験施設協議会「技術職員懇談会」報告


金沢大学学際科学実験センター実験動物研究施設
中村由季子

第38回国立大学法人動物実験施設協議会が5月に秋田市で開催されました。技術職員の私は技術職員懇談会に参加させて頂きました。

今回の技術職員懇談会は「動物を用いた教育研修・実習への技術職員の関わり」をテーマとして、各大学でどのような取り組みが行われているのか報告がありました。

滋賀医科大学や東北大学では実技講習会がシステム化されており、技術職員がインストラクターとして講習会に深く関わっていました。インストラクターとして参加することにより彼らのモチベーションが上がり一体感が生まれているようでした。

他大学の発表では、長崎大学で過去に学内だけではなく農業高校に実験動物の講義と実技指導を行った例が紹介され、大学を飛び出ての講習会だけに大変興味深かったです。

どの発表も実技講習会の問題点をいくつか挙げていましたが、最大の問題は日常業務との調整でした。講習会場の準備の他にも、教える側の指導方法が統一されるように事前の打ち合わせをし、自信をもって指導できるようになるまで個別に手技の練習を行うので、ある程度の時間が必要であると言っていました。

質疑応答の時間に、技術職員が実技講習会に関わっている大学はどれ位あるのか挙手で調べました。その数は出席校の1/5程度で思ったより少ない印象がありました。しかし、自分の技術を磨くことで自信を持って仕事に臨んでいるという姿が今回の発表から見て取ることができました。


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