遺伝子改変動物学セミナー
(大学院特別講義:実験動物学)

「遺伝子改変マウスが空を飛び交う時代がやってくる!
−国内外のマウスバンクの最近の動向と増え続ける遺伝子改変マウスの凍結胚・精子の輸送−」

中潟 直己 先生

(熊本大学生命資源研究・支援センター 動物資源開発研究部門 教授)

日時:10月25日(水)16時00分より

場所:医学部A棟講義室(旧薬学講堂)

近年、遺伝子の機能解析およびそれに関連した研究開発が、国家プロジェクトとして世界中で盛んに行われている。その中で重要な役割を果たしているのが遺伝子改変マウスであり、今後、その数は、加速的な勢いで増えることが予想され、最近、これらマウスの維持管理と輸送が、世界中の実験動物施設においてきわめて深刻な問題になっている。今後のライフサイエンスの進展にとって、バイオリソースとしての遺伝子改変マウスは、まさに知的基盤の根幹を成すものと言っても過言でなく、その作製、収集、保存、供給の管理システムが、ますます重要視されている。本講演では、世界のマウス胚・精子のバンクシステム、特にマウス精子の凍結保存およびこれら凍結細胞の輸送・供給体制について述べる。

連絡先:学際科学実験センター遺伝子改変動物分野 浅野雅秀
TEL: 076-265-2460, E-mail: asano@kiea.m.kanazawa-u.ac.jp