教授からのメッセージ

 

 私たちは大学院医学系研究科に所属し,修士課程(医科学専攻)と博士課程(脳医科学専攻)において「遺伝子改変動物学」研究分野を担当して,大学院生を受け入れています。


 私はこれまで発生工学的手法を用いてトランスジェニックマウスや遺伝子 ノックアウトマウスを作製して,生体内での遺伝子の機能を解析することを 行ってきました。現在の主な研究テーマは「高次生命機能における糖鎖の役 割」や「発生・分化におけるエピジェネティクスの役割」などです。詳しくは 「研究室のテーマ」「研究業績」のページを見てくだ さい。また,私たちの最先端の発生工学的技術を武器に多くの研究室と共同研 究を行い,これまでに約50種類の遺伝子改変マウスの作製にも成功し,この分 野の発展に貢献してきました。厳しい研究競争の中でも,楽しく研究ができる 元気溢れる研究室にしたいと考えています。


 ヒトの全ゲノムの解読も終了し,ポストゲノム時代には個々の遺伝子の生体 内での機能や疾患との関連を解析していくことが増々重要になってきています。特に,医学研究においては,新しい疾患モデル動物の作製と解析は強く要 請されています。また、高次脳機能解析においても重要な方法論であり,16年 度からは21世紀COE「発達・学習・記憶と障害の革新脳科学の創成」(東田教授拠点リーダー)の事業推進担当研究室となり,新たに行動解析を武器に脳科学分野にも研究の幅を広げました。21年度からは「連合大学院小児発達学研究科」にも併任教授として参加しています。


 私たちの「研究室のテーマ」並びに発生工学的方法に興味のある大学院生やポスドクを広く募集しています。少しでも興味を持った人は遠慮なくEメール (asano@kiea.m.kanazawa-u.ac.jp)もしくは電話(076-265-2460)にて問い合わせて下さい。